胃がん
胃がん
胃がんは、胃の内側にある粘膜の細胞が、何らかの原因によってがん化し増殖を繰り返すことで発生します。日本は胃がんの発症率が高い国として知られており、発症の要因やメカニズム、早期発見や治療方法についての研究が進んでおり、早期発見し適切な治療を行えば完治を望めるような病気になってきています。
胃がんの主な原因としては、塩分の過剰摂取、アルコールの過剰摂取、喫煙、ピロリ菌感染による慢性胃炎などが挙げられます。ピロリ菌感染がある方が必ず胃がんが発症するわけではありませんが、早めに除菌治療を行うことで胃がんの発症リスクを抑制する効果が期待できます。
初期の胃がんは特に症状が出にくく、進行して初めて症状が現れることが多いです。
胃がんの症状は、胃炎や胃潰瘍などの他疾患と似ているため、市販薬などで経過をみてしまう場合がありますが、症状が現れた場合は速やかに専門医の診察を受けることをおすすめします。
胃がんの診断には、いくつかの検査方法がありますが、最も一般的で確実な方法は内視鏡検査です。
当院ではFUJIFILM社製の最新内視鏡システム「ELUXEO8000SYSTEM」を導入しています。高出力4LED光源で多彩な観察モードを有しています。
特殊な波長の光を使用して胃粘膜を観察し、がんによる粘膜の色調変化を強調する「LCI」観察を活用することにより病変の早期発見に努めております。粘膜を隈なく観察を行い検査中に病変を疑う場合は、内視鏡の先端から鉗子を出し生検することで、病理検査を行い確定診断をつけることもできます。胃カメラ検査は熟練した医師によって行われ、嘔吐反射を抑えたスムーズな挿入を行っています。鎮静剤を使用することでウトウトした状態で検査を終えることも可能です。